2012年4月15日日曜日

Hiroshi Sugimoto:From naked to clothed

  
杉本博司 ハダカから被服へ



杉本博司さんの個展を見に 原美術館へ行ってきました。

人類の歩みを被服の歴史として捉えることを本題とした個展。
一枚一枚の写真から時代の流れ、そして装うことの意味を感じました。

多くを語るのもあれですから 購入した本からチラっとお見せ。


「ルーシー」
私達の先祖が裸で暮らしていたころ。
いちじくの葉が被服の始まりだなんて・・・知らなかったなー。
「発情を隠すことによって、より発情するようになる」
ふむふむ。

なぜ私達人間は服を着るのだろう
私達は装い装う
私は私以外の何者かになりたい
いや、私であるためには、私は私を装わなくてはならない

「クロマニヨン」
マンモスの骨で家をつくり 毛皮で暖をとる時代。


「マリー・アントワネット」
18世紀フランス 絶対王政時代。
優雅、洗練、装飾。すべてが一つのピークを迎えたもんね、この時代。
着飾られていたね。


時は流れ、進み、被服のブランド化へと・・・
「ガブリエル・シャネル」
彼女の生き様そのものが新しい時代を生きる女性像を象徴したって感じ。

「イヴ・サンローラン」
65年発表の「モンドリアンルック」
ファッションがアート化したのか・・・?
アートがファッション化したのか・・・?
なるほどね。

「マウリツィオ・ガランテ」

「ジョン・ガリアーノ」


和製ブランドの殴り込み的パリコレ登場

流行そのものが、次の流行へと自己否定を永遠に
続けていかなければならないモードの矛盾が飽和した時
全く新しい衣服の価値がパリで歓迎された
それが当時の日本人デザイナー達。
「山本耀司」
階段に展示されていたんだけど、踊場に20分程立ち尽くしておりました
本当にどうやって着るの?って感じ。ベニヤ板を
でもこの挑発的な表現こそ、山本耀司なんだろう

「川久保 玲」
 時代錯誤のバッスルスタイル
写真はほかにもあったんだけど、メッセージがストレートで
スッと入り込んできた

「三宅一生」
出発点であり現在も貫かれている
「一枚の布」
単純に一番難しい魅せ方のはずなのに
すべてが計算されていて、シンプルな姿が美しかった


装いは服だけではない
私の表情、私の仕草、私の眼の翳り
それらは自動的にあなたの着るものと連動している
あなたの着る服が
あなたの表情を決める
あなたは、あなたの服の気持ちになる
顔というあなたの仮面は
あなたの服に最もふさわしい仮面を選ぶ


これはほんの一部。
まだまだ沢山の写真が展示されているんだけど
これは是非、足を運んで見て頂きたい内容です。

僕、気がつけば4時間くらい館内いましたから。
本当に勉強になることばかりでした。




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